ゲノム編集とは

細菌のDNAの塩基の並びに見られる不思議な「回文」(上から読んでも下から読んでも同じ)構造CRISPR(クリスパー)を日本の石野良純博士が大腸菌のDNAの中で発見した。ジェニファー・ダウドナ博士とシャルパンティエ博士は、そのCRISPRは細菌がウイルスに感染しないため進化させた防御システムであり、RNAがウイルスの侵入を察知し、Cas9というたんぱく質酵素がそのウイルス特有のDNA塩基を破壊することをつきとめた。そしてこのCRISPR/Cas9自体が遺伝子編集にも使えることを2012年発表した。ノーベル化学賞の最有力と目されている。