2009-01-01から1年間の記事一覧

日本一短い手紙「いのち」

福井県丸岡町が毎年公募する「一筆啓上賞ー日本一短い手紙」の2001年度は、テーマが「いのち」。2001年米国同時テロが重なり、さまざまな想いが寄せられた。その中から、一筆啓上賞10篇を紹介します。また、小生が独断偏見で選んだいくつかの作品…

生き物は友達

動物愛護週間にちなみ、はじめてビデオを作りました。 「リンク」欄の「生き物は友達」からご覧ください。 きっかけは、ある少女の新聞の投書です。

自分だからこそ大好き

ある養護学校の先生と生徒の交流の物語を紹介します。 「違うってことはもっと仲良くなれること」(山元加津子著、樹心社)より。 雪絵ちゃんは、高い熱が出ると目が見えなくなったり、手足が動かせなくなったりするMSという病気を持っています。リハビリ…

ヘテロでうまくやっている

「遺伝子とゲノム」(松原謙一著、岩波新書)より。 生存に不利な変異遺伝子はヒトの集団(=ゲノムの集団)から自然に排除されるはずですが、それらの変異遺伝子が存在する頻度が意外と高い場合が散見されます。ここで、(以前に名前の出た)へモグロビン病…

いのちのリズムの起源

「安らぎの生命科学」(柳澤桂子著、早川書房)より。 地球上のほとんどの生物は、日周期というリズムの影響を受けて生命活動を営んでいる。太陽ばかりでなく、月の満ち欠けや潮の満ち引きというリズムと密接な関係をたもちながら生きている生物もある。一方…

死もまた生の一部

「安らぎの生命科学」(柳澤桂子著、早川書房)より。 五本指の手袋を編むには、一本づつの指を指のつけ根から編んでゆくが、神はこのような方法は使わない。ラケット型の肉のかたまりをつくっておいて、四本の切り込みを入れて五本の指をつくるのである。ラ…

生命のストラテジー(3)

「生命のストラテジー」(松原謙一・中村桂子共著、早川書房)より。 (つづき)生命がこのようなダイナミズムを示すことができるのは、常に再生産されなければならないというストラテジーを採用しているからである。この一見ムダとも見える生命の営みの繰り…

生命のストラテジー(2)

「生命のストラテジー」(松原謙一・中村桂子共著、早川書房)より。 (つづき)生命のストラテジーの特色は、矛盾対立を組み込んでいることだ。多様だが共通である。安定だが変化する。対立はいたるところでバランスよく保たれている。正確だが、まちがいを…

生命のストラテジー(1)

「生命のストラテジー」(松原謙一、中村桂子共著、早川書房)より。人間とはなんだろう。われわれはどこから来てどこに行くのだろう。このような問いに現代の生物学、なかでもDNAの研究はどのような答えを出しているのだろうか。この問いは、「生命のし…

遺伝子プールシミュレーション

遺伝子プールの動きをシミュレーションするソフトウエアを紹介します。 Gene Pool Swimbots Darwin Pond

遺伝子プールと生物の多様性・進化

「安らぎの生命科学」(柳澤桂子著、ハヤカワ文庫)より 地球上の全人類は、約15万年前に一人の母親から生まれたとする説が有力である。また、Y染色体の分析から、全人類が一人の父親の子供である可能性が示されている。アダムとイブの子孫が増えて地球上…

人体はひとつの宇宙である

「タンパク質の一生」(永田和宏著、岩波新書)から。 人の身体は約60兆個の細胞からできている。平成19年度国家予算が約80兆円だから、一万円札で積み上げると800kmになる。富士山の高さの200倍以上、東京から下関までの直線距離に近い。 細胞…

挨拶

命の大切さを頭ではなく実感として理解したい。 生命の巧妙な仕組みに触れることで自然に実感されるかもしれない。 私の生涯学習の一つである生物学研究の中で調査した文献や画像などの中から、上記の狙いに該当し、あまり知られてなく興味のわく真実を探し…